プレスライン上の凹み

インプレッサ 右フロントドアの凹み

 

プレスライン上のかなり深い凹みです。

普段なら鈑金をお勧めする凹みですが、お客様は鈑金塗装するつもりはなく、とはいえこのままも嫌というお話でした。

今迄にも何度もご依頼をいただいているお客様のお車でしたし、出来る限りで良いとの事なので、以前に掲載したブログで、修理跡が残った写真も見てもらい、同じ様な状態になる事もご了承していただいてからの作業です。

凹みの状態としてはかなり難しく、特にこの車のここの部分は硬く、深く凹むとキレイにリペアする事はほぼ無理です。

ツールアクセスも非常に悪いので、作業の邪魔になる部品は出来る限り外してリペアしました。

リペア前⇧

リペア後⇧

ライトを入れてワザと見やすくすると表面のブツブツした粗さがよく分かりますが、ライトを消して見るとそんなに気にならない位にはなりました。

ライトを消して見たリペア後⇧

もう少し凹みを出す事が出来た可能性もあったのですが、その場合は塗装面が割れるリスクがかなり(と言うよりほぼ確実に割れる)ありました。

一か八かでも良かったのですが、もし、割れれば今の状態+灰色の下地塗装が見えている、という状態になる為、それならばこの画像の状態の方が良いと判断しました。ボディ色が白なので割れると余計に目立ちます。

作業終了後、お客様にもシッカリ確認してもらい、OK!をいただきましたので、今回の作業は終了です。

この数年で燃費が良い車が増えて来ました。

燃費を稼ぐ為の方法として、エンジン性能は勿論ですが、重量を軽くするのも1つの方法です。その為にパネルが薄くなって来ています。

しかし薄くなるとパネルの強度が弱くなります。そこでプレスラインを複雑化、もしくは今回のように角度のキツイプレスラインを付けてパネルの張りを出す等の工夫がされていると聞いた事があります。

今回はその1番硬い要の部分が凹んでしまった為、この結果となりました。

プレスライン上の凹みは全てこの様な状態になる訳ではありません。

直せる物は凹みの程度によりますが、プレスライン上でもほぼ問題無く直る場合も多くあります。

悩んだらまずはお電話、メール、LINEでご相談してください。

お客様のご要望にあった修理方法を一緒に考えましょう!!

お待ちしております。

 

 

 

 

 


セレナ 右フロントドア プレスラインの凹み

フロントドア プレスライン上のかなり深い凹みです。

最初の見積り時にお客様には、全く分からない様に直す事は無理ですとお伝えしました。

凹みの上下が腫れ上がっていて、このプレスラインもかなり硬いのでチョットやそっと押した位では直りません。(しかし、最近のパネルは薄いので、少しは希望はありました。)

内装を外して、ドアガラスも外して最大の力で押す必要があります。

凹みのほとんどは出たのですが、全く分からないと言うレベルまではリペア出来きず、少し残りました。

ツールアクセスが今一つだったので、アウターハンドル(ドアの外の取手)も外しています。写真で見ると分からないので動画も用意しました。

動画で見ると少しライトの写り込みがズレるのが分かると思います。

この凹みはこれが限界です。

お客様とも相談しながらリペアしたのですが、これ以上凹みを出そうとすると、どうしても塗装面に影響が出るので、この状態がベストと判断して終了です。

当店にご連絡いただく前に他のデントリペア店でも見積りを取ったとの事、しかも値段は当店の方が高かった様です。その上で当店を信頼してご依頼して下さいました。ご期待に添うべく出来る限り、持っている技術の全てを使って頑張りました。(今年で開業20年目なんです!)

鈑金塗装だと高額になり、新車の塗装やコーティングも失われる為、当店での作業を選んで頂いたのですが、お客様の想像以上に直っていたので喜んで頂けた様です。

時々デントリペアでの作業で、「コーティングが無くなりますか?」と聞かれるのですが、ボディにキズがあり、しかもかなり磨かないと凹みがよく見えないという事が無い限り、損なわれる事はありませんのでご安心下さい。


デントリペアの限界を超えている凹みの場合!!

プレスラインや、平面でも深すぎる凹みをリペアした時に出来る、ブツブツの状態になってしまうリペアがあったのでご紹介します。(下の写真は作業後のものです)

 

こんな状態です。

専門的には「アウティー」、戻せない位にリペア部分を突き出させてしまった物、出し過ぎ、の意味です。

この状態にしてしまうと、元に戻す事は不可能です。これを改善するには鈑金塗装を要します。

リペアの工程でここまでではなく、あえてわざと出し過ぎ気味にしてリペアする事は度々あります。

しかし、この状態は明らかにやり過ぎ、失敗のレベルです。

今回はディーラー様からのご依頼で「多分リペアは無理だろけどダメ元で」とのお話で預って頂いたものでした。

当日に行くまで一度も見ていなかったので、一目で塗装が割れる、もしくはこの状態になる事は分かりました。

その事をディーラー様に伝え、一度お客様にご相談して頂くようにお願いしました。

結果、出来る限りで良いので「リペアしてくれ」と言うお返事でした。

とはいえ、綺麗に、そこに凹みがあった事が分からない様にリペアする事が、デントリペアの最大の課題なので、当初は写真の様な状態にならない様にリペアするつもりでした。

しかしリペアしていくにつれ、プレスライン上の凹みが深い上に、硬くやはりどうしようもありません。

お客様が塗装割れは気にしないので、「とにかく凹みが目立たなくなれば」との要望だったので仕方なくアウティーになる事を承知で凹みを出す事にしました。

出来る限り塗装は割らない様にしましたので割れてはいませんが、アウティーだらけの状態に。

しかし、凹みはかなり、と言うかほぼ直っていたので、OKの結果が。この状態を良しとするか、悪しとするかはお客様次第です。

ダメ元でお受けした仕事でしたし、実際もう少し直らないと思っていたので、リペア前の写真は撮っていませんでした。(リペア前は凹みは、正面から見てもハッキリ分かり、凹みの上下にも、かなり張れ上がりがありました。)

当店で、お客様に説明する時にブツブツの状態になるかもという事がありますが、その例として見て頂ければと思います。

ただし、今回の例はあくまでも、特殊な例です。ここまでになる位なら鈑金塗装をお勧めしていますので、後はお客様次第です。

通常黙って「これが仕上りです」とお支払をお願いする事はありませんのでご安心下さい!!

 

 

 


シトロエンC4ピカソの凹み

ここの所、綺麗に直っている投稿が少なかったので、たまにはキチンと直っている物を。

 

左フロントドアのプレスライン上の凹みです。

デントとしては標準的なものです。

ただし、この部分は内装を外してドア内部からリペアするしかないので、内張を外して直しました。

輸入車では時々あるのですが、内張を止めているピンが破損しやすく再使用出来ない場合があります。この場合は交換するしかありません。しかし、このピンが高い!!以前購入した時は、1個700円でした。全部だと10個あります。

↑内装を外した状態。

↑このスペースからツールを入れて作業します。

プレスライン上凹みですが、ツールアクセスはバツグンに良いので難なくリペア完了です!!

↑リペア前。

↑リペア後。

凹みがあったとは全く分からない様になりました。

お客様にも大変喜んでいただけて、私も満足なお仕事でした。

何時もこういう仕事なら良いのですが、結構デカイ!!もしくはデントリペアの限界超えてる?

みたいなのがここの所普通になって来てます。

 

 


ランドクルーザー 左リアフェンダーの凹み

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凹みが深く、凹み下側のプレスラインも少し曲がっています。
お客様の知り合いの業者様が、凹みの裏側を見た所、内張りを外せば手が入り凹み裏も触れるという事だったので、そのまま作業となりました。

過去にもプラドは何度もやっていますが、サードシートが電動のものは初めてばらしました。
そこそこ手間が掛かりましたが、無事に脱着!!

後はリペアに専念します。
このクラスになると、鋼板が厚く、しかも、今回はプレスラインに掛かっているので、通常よりも大きい力で押さないと凹みが出てきません。
それでもプレスラインを少しずつ修復し、凹みを修正する事ができました。
しかし、よく見るとわかる程度の歪みが残ってしまう結果となってしまいました。

お客様には、残った歪みを確認してもらえる様に見てもらい説明しましたが、満足していただけた様です。

お知り合いの業者様で修理の相談をされた時は、鈑金塗装を勧められたとの事でしたが、鈑金塗装、再コーティング代がなかなか高かったらしく、他の方法を探していた所、デントジャパンのホームページから当店を知って頂いたようです。

完璧!!100%のリペア!!!
と言うのは限界もあり難しいのですが、諦めることなく、更なる限界突破を目指していきたいと思います。


デリカD-5左スライドドアの凹み

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ポールの様な物を巻き込んでしまった凹みです。
画像では写し切れませんでしたが、アウターハンドルの真後ろまで凹んでいる、広範囲に及ぶ凹みで、ドアの下の部分も凹んでいました。(コチラは画像ありません。)
今回は広範囲の修理なので、半日程お預りしての作業になりました。

アウターハンドルの廻りは表側からは分かりませんが、裏側に黒い枠の様な部品が付いています。

メーカーごとに多少の違いはありますが、基本的には同じなので、余り苦労せず外す事が出来ました。
この部品を外さないとリペア出来ませんので、脱着は必然になります。
ココさえ外してしまえば、後はいつも通りに作業開始です。

ハンドルの際の凹み、プレスラインの上下の凹みが全て複雑に影響していますので、全体を少しずつ丁寧に紐解いていきます。
その後、細部を調整してバランスを考えて仕上げです。
それでも、少し歪が残ってしまいましたが、お客様には大変満足して頂けた様で何よりです。

言葉で説明すると簡単なのですが、理屈と実践では、なかなか思う様に行かないので苦労したリペアでした。


クラウン 左リアドアの凹み

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この型のプレスライン、実はかなり堅いです。
通常ならガラスの隙間からリペア出来るのですが、ここまで凹むと普通に押し出そうとしてもなかなか出せません。
ツールを入れるのに必要な部品を外して開始しました。

硬い部分なので少しずつ出して行かないと、塗装が割れてしまうので、ヒートガンで塗装を温めながら、慎重にリペアしていきます。(温めても割れるときは割れます。)

凹み自体も通常のツールではビクともしない為、少し大きめのツールで通常よりも、大きな力を掛けてリペアし始め、粗だししてから細部のリペアという手順で修理します。

思ったよりも時間が掛かってしまいましたが、何とかリペア完了です。


プリウス50 型 右フロントドアの凹み

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現行プリウス 初めてリペアしました。

凹み自体は余り問題ありません。
ただ、初めての車種なので、ツールアクセスがどうなるかです。 
通常はドアのこの場所に凹みがある時は、まずドア上部のガラスの隙間からツールを入れるのが、大体セオリーです。 

しかし、ガラスをよく見てみると、なんと、合わせガラスが入っていました。

合わせガラスの場合、ドアとガラスの隙間からツールを入れリペアしようとすると、ガラスが割れてしまう恐れがあります。(実は一度、割ってしまった事があります。その時はお客様に色々ご迷惑を掛け大変でした。当然ガラスは弁償しました。)
急遽、ドアの内張りを外しての作業に切り替えました。

初めての車ですが、内張りを外すのはいつもの事なので、難なく脱着。
しかし、いざツールを入れようとすると、ウィンドレギュレーター(ガラスを上げ下げするエレベーターの役割をする部品です。)が当たってしまいます。

変形すると困りますが、当たらないように動かすと、ガラスが下がってくるのでツールを入れる事が出来ません。

仕方無く、ガラスも外す事にしました。
しかし、ガラスが重い!!
落として割ってしまうと、シャレに成らないので、ウチの奥さんにガラスを支えて貰って外しました。

微妙に歪が残ってしまいましたが、お客様には色々歪が見える様に説明して仕上がりをチェックして頂き、それでも「殆ど分からい」とOKを貰ってリペア完了です。

お客様にとても喜んで頂け、私も初めての車種で新しい情報が得られ楽しく仕事が出来ました。

ドア内側の写真はガラスを外す前です。
因みに、リアドアのガラスは普通に強化ガラスでした。


レガシィ 右フロントフェンダー

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プレスラインを潰しています。

プレスラインを大きく潰している訳では無いので、比較的楽に修復出来ました。

フロントフェンダーですので、裏側のライナーを外せば、問題無くツールが入ります。

 今回はプレスラインを跨ぐ様に凹んでいて、しかも横長なので、ライトの角度を工夫してリペアしていきます。

大体30分位でほとんど分からない様になりました。

その後細かい部分を仕上げて完了です。

プレスラインの凹みは直せないと思われている場合がありますが、直せないのではなく、綺麗に直るものと、歪が残ってしまう物があるだけです。(例外もありますが。)

 無理かも!と思っても一度連絡下さい。

 

ルミオン 右リアフェンダーのデントリペア

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他県からのお客様です。 

小さいですが、深い凹みです。 

しかもプレスライン上が、ガッツリへこんでいます。

 タイヤハウス廻りのプレスラインが凹んでいる場合は、鋭く凹んでいる事が多い為、

お問合せがあっても、なかなか「大丈夫です。」とはお応えできません。

今回も、お客様からは「小さな凹みなので」というお話でしたが、

小さくても凹みが深い場合は塗装が割れる、もしくは塗装面が荒れる可能性がある事をお伝えしていました。

(この時点では凹みは見ていませんでしたので)

しばらく考えて頂いて、後日連絡を頂きご来店して頂けることになりました。                                    結果はやはりリペアは可能ですが、塗装が割れる可能性もあるという事も承諾して頂いての作業となりました。                内装を外してから、作業開始です。      

 凹みが深いため塗装を割らないように慎重に修復していきます。

幸いツールアクセスは良かったので何とかリペア終了です。

ただ、凹みの一番深い部分が少し残ってしまいました。(薄いキズ程度ですが)

ここを無理に直そうとすると塗装が割れてしまいますのでこれ以上は断念しました。                             お客様にも、もし塗装が割れた場合は一部タッチアップして頂く事でお話していたのですが、

このままの方が見た目もほとんど分からないのでと、喜んで頂けた様です。

 

 

 

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