深すぎた凹み
時々この様な仕事がやってきます。
大きさは標準的で小さい凹みですが、その割に深さが。。
デントリペアで修復出来る限界を超えています。
デントリペアで直す場合、凹みの範囲(大きさ)と深さは比例しますので、
深い凹みでも大きい場合は何とかリペアできます。
しかし小さい凹みで、しかも深い場合は凹みの範囲に対して鉄板の伸び率がどうしても問題になります。
今回はこの限界でした。
しかもパネル際のため、場所的に硬い部分になってさらに修復を難しくしています。
お客様にはまず、上記の理由で修復が難しいと説明して、
近づいて見た時にブツブツとした感じが残ると伝えました。
しかし、鈑金すると10万程度かかるとの事で、
離れて見て分からない程度なら良いと言う事で、今回リペアさせていただくことになりました。
結果は写真の様になりました。
毎回リペアする時には、誰が見ても分からない状態を目指しています。
ですから今回のような跡が残る場合、基本的には鈑金を薦めます。
とはいえ、値段がネックになる事はしばしばあります。
鈑金塗装は大きさにかかわらず、時間と手間、それと職人さんの腕により結構な価格になります。
(特に仕上りを重視する場合は) 鈑金塗装かデントリペアか悩む所です。
時々この様な凹みでの相談がありますが、最終的に決定されるのはお客様自身です。
当然仕事ですので、当店でリペアして頂ければ有難いですが、
自分がお客さんだったらと考えた場合、やはり、お客様が一番納得して頂ける様に
修理方法を考えて行きたいと思い日々考えています。
自分の車をどうしたいのか、最後に決めて頂くのはお客様自身です。
そして決められるように、納得がいくまで説明させてもらうのが当店の仕事でもあります。
今回はオーナー様ではなく、奥様が代理で車をお持ちいただきましたので
ご主人さまの感想もお聞きしたく、ご迷惑かと思いつつも後日に電話でお話させていただきました。
ご夫婦ともにOKをいただけましたので、少し気が休まりました。