凹みの種類別

BMW335iの右リアドアの凹み

 

よくある凹みですが、凹み上部が少し張れ上がっています。

凹みを出すよりもこの張れている所が一番ネックになります。この部分をどう処理するかで、仕上がりに差がでてきます。

内張りを外しての作業です。

内装を外さなくてもリペア出来そうにみえるのですが、凹みの裏に邪魔なブレスがあります。(矢印部分)

このブレスが邪魔をしているので、内装を外さないとリペア出来ません。

数種類のツールを使い分けながら、リペアしていきます。

ほんの少し微妙な違和感が残る結果となってしまいました。

お客様からは全く分からない!と、とても満足していただけた様です。

 

数年前、仕上りを動画で見て頂ける様にと思って、ホームページを作り直しました。

当店ではリペア完了後の仕上りを、必ずその場でお客様にご確認して頂いています。

ただ、仕上り良く見せるのでなく、リペアしきれなかった所(凹みの残りや違和感)を見て頂けるように確認して頂いています。

この角度だと見えないけれど、コチラから見れば見える、といった仕上りになる事は時々あるので、お客様には事実を伝える様にしています。

ご来店頂いたお客様の評価だけではなく、お客様のお友達や知り合いの方にも私の仕事は評価されると思っています。

ブログでは出来る限り悪い所が見える様に、見える角度で、静止画では無く動画で載せる様にしています。

問題なく直った時は動画で載せない時もありますが。

デントリペアとはただ単に凹みを押し出す、もしくは引き出すだけの仕事です。

理屈は物凄く単純です。

しかし単純なだけに凹みの状態が第一ですが、それ以上に作業する者の経験、技術、根気、見極め、妥協点などさまざまな事が一体となった仕事だと思います。

20年やって来た今でも、毎回ご依頼のたびに緊張する毎日が続いています。

どんな凹みでも任せて!!という日はあと何年やれば来るのでしょうか?

まだまだ修行中です!!!

 


ルノー 天井の凹み

ルーフなので天井の内張りを外す必要があるのですが、この車種は外した事がないので、少しずつ探りながら作業して行きます。シートベルトと、リアゲート側の差し込みのピンに少し悩まされましたが、ここまで来ればあとはいつも通りなので安心です!

凹みの部分に傷があったのですが、磨けば取れる程度だったので、綺麗にリペア出来ました!!

テープとテープの間が凹んでいた部分です。

白い傷が残っていますが、凹みは綺麗に無くなりました!

リペア後内装を元通りに組み付け完了です。

国産車でも輸入車でも、初めて触る車種の脱着作業は悩みます。

いろいろ調べるのですが、そこから先が知りたいのに!!って所で中々出て来ません。

でも余程な場合以外は何とかなっています。


カローラスポーツのルーフの凹み

車両前方のルーフの凹みです。

少し深い凹みですがこの位なら十分デントリペアで修理可能です。

ただ、ルーフの場合は天井の内張りを外す必要があります。これの脱着作業が必ず必要になるので、時間が結構かかります。さらに脱着費用もかかるのでそれなりの金額になります。

内張りを外さず、引き出し作業でも出来ない事はないですが、仕上がりを重視するなら押し出し作業で直す必要があります。

↑分かりにくいですが、ルーフ裏側の写真です。

リアゲート側から。

↑左リアドア側から。

車の前方の凹みですが、

この車種は天井内張りは短かめで無理をすると

折れやシワが入るので全部外しました。

↑修理後

↑アップ

ほとんど分らなくなりました。ほぼ完璧!?

スッキリリペア出来たのでお客様も、私自身も満足出来るお仕事でした。


インプレッサ 右リアドア引きずりの凹み

 

40〜50センチ程の横長の凹みです。

これは完璧にはリペア出来ません。

凹みが出来た時の引きずった深い筋状の所は消す事が出来ませんが、お客様とよくご相談した結果、目立たなくなればと言う事でお引受けしました。

今回は他の画像を撮り忘れ、これしかありません。

横長の凹みを直す場合、一点で出来た凹みを直すよりも難しくなり、時間もかかります。ライトの位置や角度の調整など工夫してすすめます。

今回はパネルぎわも損傷していた為、時間の割に完成度が低くなりましたが、お客様にはとても満足して頂けたました。

 


R34GT-R v-specⅡのリアフェンダーの凹み

超極上のスカイラインです。

しかもVSPECⅡ。

しかも走行距離10000キロ代。

かなり大切にされているお車で雨の日には乗らない!

と仰る位お客様の宝物のお車です。

ハッキリいって触るのが怖いくらいです。

ただ当時よくリペアしたのでバラシなどの構造は覚えています。忘れていた部分もありますが( ̄∀ ̄;)

凹みの大きさはデントリペア向きですが、場所が微妙な感じで少しプレスラインに掛っています。

作業に入ってから思い出したのですが、この当時のパネルは今と違って少し厚めだったのだと改めて痛感しました。

内張りはリアシート背もたれ部分は外さなくても強引に引き抜く事は出来ますが、組み付ける時にキチンと戻せないので外しました。

凹んでいた部分がかなり微妙な位置で、デントリペアは基本テコの原理で直すのですが、支点が取りづらく、気を抜けばツールが滑って大変な事になるという場所でした。

慎重に凹みを押し出し、何とかリペアしました。

ほとんど分からない様になりました。

動画でよ〜く見て頂くと1箇所ポツッとなっているのが分かるでしょうか?

これを消したかったのですが、この状態でないとどうしても凹みが残っている様に見えてしまうので敢えて断念しました。

お客様にも説明してご納得して頂きました。

このお車はお客様のお父様から受け継がれた物で、元の持ち主のお父様と御一緒に来店して頂いたので非常に緊張しました。

愛車というよりも、自身の一部という位大切にされて居られたので、凹みが消えた事にとても感激して頂き、嬉しいお言葉を頂けました。


ワゴンR 左フロントドアの凹み

凹みの大きさだけは十分デントリペア向きですが、パネルのキワが折れ、しかも深い凹みです。短いですが横長の凹みでもあります。

パネルのキワの折れと、凹みの中心部の深すぎる部分は消せませんが、目立たなくする事は十分に可能なのでリペアをご依頼頂きました。

上の動画がリペア後です。

黄色と白のライトの映り込みが、凹みがあった後側で少し伸びるのが分かると思います。

ここが折れ部分です。

その前に小さく凹みも残っていますが、ここが限界です。

よく見て頂くと、凹みがあった場所に1.5センチ程の横長の凹み残っているのが見えます。

これも消せればほぼ完璧なのですが、鉄板が伸び過ぎているのでこれ以上の仕上りにするには、鈑金塗装でパテ埋めするしか方法がありません。

お客様には、この様になる事は時前に十分説明して、ご理解頂いた上で作業しています。

そこまで費用を掛けて直すつもりは無いとの事でしたので、十分満足して頂けた様です。

 

 


ベンツA180 右フロントドアの凹み

 

ドアの凹みで3箇所凹んでいます。

それぞれの大きさはあまり問題ではないのですが、メッキモールのすぐそばの凹みが鋭く深く凹んでいる為、跡形も無く綺麗に修理する事は出来ません。

今回のお客様は、今は引退されたのですが私がデントリペアを始めた頃からお世話になっていたモータース店の元社長様です。現役時代は車検や修理は勿論、自分で鈑金塗装もこなされる職人さんでした。

そんな社長さんですので鈑金塗装だと色が全体に変わってしまうのがイヤで、多少凹みが残る事は承知の上でご依頼頂きました。

ただ、この場所は袋状になっていてツールが入らないので、ガラスを外して水切りモールの取り付け穴からツールを入れての作業になりました。

全体的に小さくする事は出来ましたが、全く分からない様にする事は出来ませんでした。凹み中心部が鋭く凹んでいた為で、これが限界でした。

それでもかなり目立たなくなったので、ご満足頂けた様です。

新車で購入され1年も経っておらず、しかも運転席側だったので、乗るたびに目に入って気になっていらしたようです。

ちなみに、今回はガラスを外すだけでリペア出来たので良かったのですが、もし、凹みがドアの中央や下部なら黒いパネルの脱着が必要でした。この黒いパネルを外す場合は専用のリベットと、リベッターが必要なのです。車によって専用の工具が必要な事はよくあります。金額と種類を考えると全部は揃えられませんが、今後の事を考え、少しずつ用意しようと思います。

 

 


レヴォーグ 左フロントフェンダーの大きな凹み

フロントフェンダーでよくある大きめの凹みです。

タイヤハウスの端、アーチ部分もが良く見ないと分からない位ではありますが、少し曲がって折れています。(⇩赤丸部分)

タイヤハウス内側のカバーを外すと、ツールアクセスは抜群に良いです。少し凹みに問題があるので、キッチリとはいきませんが出来る限り凹みを直していきます。

パネルのきわに小さな凹み(写真の赤丸部分)が残ってしまっています。

お客様には時前に説明して了解済みです。

これよりもう少し凹みを出す事も可能ですが、塗装が割れてしまう可能がかなり高いのと、割れないまでも塗装面がブツブツとなって見た目が良くないのとで、お客様と相談した結果ここで終了しました。

仕上がりをお客様に確認して頂いたところ、大きく目立つ凹みではなくなったので、大変喜んで頂けました。

⇩ちなみに、『ブツブツとなる』という状態はこんな感じです。

以前にも投稿した写真です。「プレスラインの凹み」から見てい

参考にして頂ければ幸いです。

 


N-VAN ルーフの凹み!リアゲート久々に脱着!!

駐車場の屋根にルーフアンテナが引っ掛かってしまったみたいです。

引っ掛かった時にアンテナが前方向に押し付けられて凹み、その後アンテナが引っ張られたみたいで取り付け穴が完全に伸びきっています。

ルーフパネルが引きちぎられる直前の様な状態でした。

取り敢えず穴の部分の修正をして、アンテナが浮かない様に整えます。塗装が割れていたので触る事で塗装が貼がれて行くため、アンテナで隠れる範囲以上にめくれない様に作業します。作業後錆止め処理もしています。

凹みの裏側です。赤丸部分の天井の梁に当たる部分ですが、正規よりも下方向に折れて下がっています。(黄線部分)

少しアンテナ部分で膨れている様に見える仕上がりになりましたが、全体に整えて違和感なく仕上げるにはこれが限界でした。

 

アンテナとルーフの間も違和感なく隙間を埋める事が出来ました。

少しでも隙間があると雨や、洗車時に水が入って来るのでガッチリ防水処理をしています。

小さな凹みが所々に残りましたがパネルが伸び過ぎているのが原因なのでこれ以上はリペア出来ません。

歪みを見て頂く動画を撮るのを忘れました。

ごめんなさい!!!

今回は修正部分が大きく、パネルの波状の部分まで凹んでいる為、仕上りを考えるとリアゲートを外しての作業が最適でした。その事を説明して4日程お預かりしてのリペアでした。(ここまでする事は滅多にないのですが、お客様と相談した結果での作業工程でした。脱着料金が別途かかりますが結果的には良い仕上がりになりました。)

リアゲートを外しての作業は1年ぶり?

↑リアゲートが付いてないと変な感じ!

パネルが重くて、傷を付けない様に外すのに大変でした。

ある意味こちらの方が苦労したかも!?

 

 

 

 


ヴォクシィ左フロントドアの凹み

今回は、何かでピンポイントに突いてしまったのか、深く鋭く凹んでいます。

この様な凹み場合は、飛び石傷の様に少し凹みが残ってしまいます。

何故残ってしまうのかを、お客様に出来る限り分かって頂ける様に説明して、了解を得て修理しました。

ガラスの隙間からもツールは入るのですが、細かく触れる様に内装も外して、ガラスの隙間からとドア内部からの両方からで慎重にリペアしていきます。

出来る限り凹みの中心部が無くなる様に何度も調整したのですが、ここが限界です。

最初の状態と比べると見違える位になりましたが、やはり少し凹みが残ります。

ここに凹みがあったと知らなければ、見逃してしまう位にはなりました。

この中心部もなんとかしたいと思われるならどうしても鈑金塗装になるのですが、ほとんど分からなくなったという事でお客様には大変満足して頂けました。

凹みの場所や凹み方で完璧に直るもの、鈑金塗装でしか直せないもの、様々あります。

無理にデントリペアで直すのではなく、鈑金塗装も含めて、出来る限りお客様の希望にそった修理方法を考えるようにしていますので、迷ったらお気軽にご相談下さい!!

 

 

 

 

 

 

 


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