職人のひとりごと

マツダ CX-3 左リアドアの凹み

少し縦長の凹みです。

この場所なら通常は、リアドアの前にあるドア内部に入る配線穴からツールを入れるのですが、マツダ車の場合、普通に外側から外すと配線の部品を破損したり、元に戻すのが困難になる場合があるので、内装をはがしてから取り外します。

内部を確認したところ、へこみが赤丸のドアビームの上にあるのでツールが入らず、配線穴からのリペアが出来ないことが判明したのでこのままドア内側から作業することにしました。

ここからでも作業性は良いので問題なくリペア出来ます!!

今回は何も問題なくリペア出来ました。

黄色いテープの中間が凹んでいた場所です。

指先部分が凹みのあったところ。

完璧!!と言っても良いくらいには直っていますが、これでもまだ完璧ではありません。ほんの少し、微妙ですが残っています。(知らなければまず気づかないと思います)

この仕事を始めて長くなりますが、年間を通して自分でも分からなくなる位にリペア出来る凹みは、ほんの一握りです。

もともと、デントリペアは凹み方によって仕上がりが大きく違ってくる修理方法です。

その中で修理の方法や手順を工夫したり、それまでの経験や勘をもとに、きれいに仕上げる技術です。

今回もお客様に大変喜んで頂ける仕上げに成りました。

 


インプレッサ 右フロントドアの凹み

 

プレスライン上のかなり深い凹みです。

普段なら鈑金をお勧めする凹みですが、お客様は鈑金塗装するつもりはなく、とはいえこのままも嫌というお話でした。

今迄にも何度もご依頼をいただいているお客様のお車でしたし、出来る限りで良いとの事なので、以前に掲載したブログで、修理跡が残った写真も見てもらい、同じ様な状態になる事もご了承していただいてからの作業です。

凹みの状態としてはかなり難しく、特にこの車のここの部分は硬く、深く凹むとキレイにリペアする事はほぼ無理です。

ツールアクセスも非常に悪いので、作業の邪魔になる部品は出来る限り外してリペアしました。

リペア前⇧

リペア後⇧

ライトを入れてワザと見やすくすると表面のブツブツした粗さがよく分かりますが、ライトを消して見るとそんなに気にならない位にはなりました。

ライトを消して見たリペア後⇧

もう少し凹みを出す事が出来た可能性もあったのですが、その場合は塗装面が割れるリスクがかなり(と言うよりほぼ確実に割れる)ありました。

一か八かでも良かったのですが、もし、割れれば今の状態+灰色の下地塗装が見えている、という状態になる為、それならばこの画像の状態の方が良いと判断しました。ボディ色が白なので割れると余計に目立ちます。

作業終了後、お客様にもシッカリ確認してもらい、OK!をいただきましたので、今回の作業は終了です。

この数年で燃費が良い車が増えて来ました。

燃費を稼ぐ為の方法として、エンジン性能は勿論ですが、重量を軽くするのも1つの方法です。その為にパネルが薄くなって来ています。

しかし薄くなるとパネルの強度が弱くなります。そこでプレスラインを複雑化、もしくは今回のように角度のキツイプレスラインを付けてパネルの張りを出す等の工夫がされていると聞いた事があります。

今回はその1番硬い要の部分が凹んでしまった為、この結果となりました。

プレスライン上の凹みは全てこの様な状態になる訳ではありません。

直せる物は凹みの程度によりますが、プレスライン上でもほぼ問題無く直る場合も多くあります。

悩んだらまずはお電話、メール、LINEでご相談してください。

お客様のご要望にあった修理方法を一緒に考えましょう!!

お待ちしております。

 

 

 

 

 


R35GTR左ドアの凹み

常連のお客様の大切なお車です。

凹みといっても動画でなければ分からないくらい極僅かな微妙な凹みです。

上下のテープの間で少しライトの映り込みが歪むのが分かるでしょうか?2箇所です。

とりあえず内装を外して作業ですが、この車のドアは初めてさわるので少し戸惑いました。

開けてみて分かったのですが、ドアの内側の鋼鈑が通常の車よりかなり分厚い!!場所によっては2ミリ程あります。

外鈑はここまでではありませんが、それでも他車よりは分厚く、かなり苦労しました。

普通なら簡単に直る程度なのですが、押しても思った様に凹みが出てくれません。

それでも少しずつ何とか出しました。

完璧とはいきませんが、お客様には満足して頂けました。

長年この仕事をやっていますが、途中何度も諦めようかと思ったのは久しぶりです。

見た目凹み?位の凹みでしたが、この作業に三時間程かかりました。

R35、やはり高級車です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 


ヘッドライト クリーニング!

 

久々にヘッドライトのご依頼です。

車検の時にライトの光度が出なかったのか、片側だけ磨かれて少し綺麗になって帰って来たそうです。知らない人が見ると左側が事故でヘッドライトを交換した?的な見た目でした。

リフレッシュの為に両側ともクリーニングです。

ヘッドライトよりフロントグリル、フロントバンパーが出っ張っている為、グリルやバンパーを傷つけてしまう可能性があります。

その上ライトの端が磨き難いのでグリルとバンパーを外して施工します。

研ぎ粉もかなり出ますのでガッチリ養生します。

通常はデントリペアの仕事や、コーティング剤の乾燥の為に一晩お預りしての施工ですが、今回は気温や天候が良かったのと、他の仕事が入っていなかったので朝お預りして夕方にお返しできました。

他店では数千円ですが、当店では一桁変わります。高いのは承知しています。

ただし、他店とは施工時間と手間の掛け方が全く違います。

今回も朝10時に預かって、4時過ぎまでほぼ半日の作業です。途中細かい休憩はしてますが、ほぼぶっ通しで約6時間程です。

バンパー脱着、養生、磨き、研ぎ粉を落とす為の洗車、水切り、コーティングの内容です。

この仕事ばかりだとハッキリ言って赤字ですのでホームページにある様に本当にサービスです。

安く、保証無しで、施行する事も出来ますが、仕上りはやはりそれなりです。

他店とは違いガッチリ作業しますので、表面の細かいキズ等は完全に除去出来ます!!!

 

 

 

 

 


スペーシア 右フロントドアの凹み

新車で買って間がないにもかかわらず、いつの間にか凹まされていた様です。

鈑金塗装で直すと変色も気になるし、修理代も結構高額になるとの事でご依頼頂きました。

凹みがドアの低い部分にある為、内装を外して作業します。

ドア内側を確認するとリペアを邪魔する物もなく、一番ベストな状態です。

ただ、少し凹みが深いので修理跡が残る可能性があります。

お客様のご都合で、一晩お預りしての作業です。

斜めにエグッた様に凹んでいるの為、ライトの角度を色々工夫して修復していきます。

作業時間、2時間程度で何とか完了しました。

上下に貼った黄色のテープのちょうど真ん中が凹んでいた部分です。

当初、凹みの深い部分が筋状に残るかもと、お客様には話していたのですが、最終的にはほぼ分からなくなりました。

凹みの状態の少しの違いで、全く仕上がりが変わるの為見極めが難しいですが、可能な限り仕上り重視でリペアしています。

今回もお客様にはとても満足して頂けました。

 


新型N-BOX スライドドアの凹み vol.2

 

結構深めの凹みです。

当店の以前のブログの投稿で、今回のお客様と同じ車を載せていたので、ウチなら出来るかも?と思って堺市から来られました。

この型になってから、スライドドアの内部の構造が一新しており、今迄のように内張りを外せば作業開始です、とは行かない様になっています。モジュールパネルという構造でドア内側からリペアするには、この部分を外さないとほぼリペア出来ません。

これさえ外せば以前の型より作業性はバツグンに良くなっています。

当店に来られる前に鈑金の見積りを取ると10万以上掛かると言われ、お近くのデントリペア店での見積りではツールが届かないという事で断られたそうです。半ば諦められていた所に当店のブログを見て頂いた様でした。

外して確認すると、ドアの内側の二重構造の部分に凹みがありました。

外せばすぐにリペア開始とはいかず色々探って何とかリペア開始です。

思った以上に時間が掛かりましたが、お客様には長めに作業時間をお伝えしていたのでジックリリペアしていきます。

凹みが深く、キッチリ戻すにはパネルが伸び過ぎていたので、ポツッと残りましたが、ボディ色がホワイトなので、ここに凹みがあったと知らないとまず分からないと思います。

最悪凹んだままか、高額な鈑金で修理かを悩んでおられたので、お客様に凄く喜んで頂けたようで感無量です。

今回は、凹みの修理も難易度が高かったのですが、内部機構の脱着が特に肝になるリペアでした。

 


レヴォーグ左フロントドアの複雑な凹み

この凹み、お客様がご自分でデントツールをご用意されて、自分でリペアされたのですが途中で断念され、当店にお持込みいただいた物です。

色々事情がおありで(怒り心頭なお話でした。お気持お察しします)少しでも綺麗に!とご自分で頑張られたのですが、これ以上は無理と感じ、あとは当店で何とか!とのご依頼でした。

凹みとしてはとても難しい状態で、元の綺麗な状態にはもどりません。しかし、少し我慢して頂く所を承知して頂ければまとめる事は出来ます。

ガラスを外し、赤丸部分の穴からもツールを入れて作業します。

複雑な凹みの為、時間がかかりますが、焦らずにジックリ直していきます。

お客様がリペアされた部分で鋭く出し過ぎた所や、一部リペア不可の状態の所がありますが、全体的にまとめて目立たなくなる様に整えていきます。

ドア後端部はこれ以上のリペアは無理な部分でした。その他筋状に残った所もありますが、当初よりはかなり見栄えが良くなりました。

凹みはここだけでなく、左前ドア、左後ドア、左リアフェンダーとパネル3枚に及んでおり、鈑金塗装だとかなり高額な修理になります。

1番ダメージが大きかったのがこのドアでした。この後、残り2枚のパネルも一緒にリペアさせていただき終了です。

 

開業当時は時折、「押してるだけやろ!その割に高い!負けろ!道具があったら誰でも出来るやん!」とよく言われました。

確かに単純作業です。凹みを押すだけなので。

ですが、今回ご依頼いただいたお客様は、ご自身でリペアされた体験の結果、

道具の良し悪しでは無く、腕!と、賞賛して下さいました。デントリペアのプロ職人として、この上ない喜びです。

毎日デントを直して、只今20年目で頑張っていますが、今回の様に嬉しいお言葉を頂けると張り合いがでます。

今後も技術向上に心掛け、お客様に喜んで頂ける仕上りを目指して頑張ります!!!

 


デミオ 右リアドアの凹み

ドア中央部のへこみです。

上から見ると横長の凹みという事が分かります。

凹みの形状を観察する事で、ドコからどういうふうにリペアして行くかの手順が決まって来ます。

ドア内部の状態によってはガラスを外しての作業も考えたのですが、幸い内装をはずすとツールがバッチリ入るので、そのままリペア開始です。

ちょうど良い所にサービスホールがありました。ここから作業します。

凹みはほぼ完璧?位になりましたが、少し傷が残ります。

ある程度の傷ならウチでも消せますが、コーティング屋さんからのご依頼だったので、傷消しはそちらにお任せする事にして完了です。

餅は餅屋という事で!(写真では分かりにくいのですが、この位の傷なら磨き屋さんなら楽勝!?程度の傷です。)

今回の凹みはえぐった様になっていて、少し鉄板が伸びていたので苦戦しました。

ただ、ここに凹みがあっと知らなければ、まず分からないと思います。


車検!

予備代車の車検。

スバルプレオネスタ、マイルドチャージャー付きでNAよりは良く走るので捨てきれずまだ使ってます。

お客様には迷惑かも(¯―¯٥) 

古いのでボールジョイントのダストブーツがもうダメです。中からグリースは出てないので車検は通るかも知れないですが、車には良くないのでさすがに交換。

交換する事自体は簡単です。手がグリースだらけになるので余り触りたくないのですが。

ブーツを外すと中のボールジョイントは綺麗で、錆などの傷みも無く、スムーズに動くのでそのままブーツを交換するだけです。左右共にダメでした。

右が旧品、左が新品のブーツです。部品代自体は左右で1000円程です。

ボールジョイントが固着して中々抜けない事もあるのですが、今回はすぐ抜けたのであまり時間も掛からず完了です。

こんな部品だけでも新しくなると、何となくウキウキして走るのが楽しくなります。

今で9万キロチョット、もう少し楽しませてくれる様に愛情込めて整備します。


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