上と下の写真をみてどう思いますか?
分かる人はプロです。
写真なので分かりにくいと思いますが、点の凹みではなく、少しですが横引きの凹みです。
上の写真だけだと丸い普通の凹みに見えます。
ただ、下の写真を見ると横長に当たった凹みだという事が分かります。この判断が大切です。
これが分かるかどうかで仕上がりが変わります。
深い凹みの場合はこの限りではなく残ってしまうことはままありますが、横引きの凹みを点の凹みと間違えて直そうとすると、横長の修理跡が残ります。
これに気づくかどうかが経験値です。
単純に見える凹みですが、本当に簡単な凹みは中々ありません。
今回はドアビームの所に凹みがありました。
少し作業しにくいですが、問題なく直ります。
凹みとしては理想的ですので、比較的短時間で終了完了です。
デントリペア自体は単純な技術で、押し出すまたは引き出すだけの作業ですが、色々な知識、経験、テクニック等が混ざった技術だと思います。
私自身の持論ですが、リペア(修復)である以上完璧、100%と言う物は提供出来ません。
後はお客様が求める物と、こちらが提供出来る物とが何処まで寄り添えるかだと思います。
そして、限りなく100%に近づける努力をするのが私の
仕事です。