デントリペアの限界を超えている凹みの場合!!

プレスラインや、平面でも深すぎる凹みをリペアした時に出来る、ブツブツの状態になってしまうリペアがあったのでご紹介します。(下の写真は作業後のものです)

 

こんな状態です。

専門的には「アウティー」、戻せない位にリペア部分を突き出させてしまった物、出し過ぎ、の意味です。

この状態にしてしまうと、元に戻す事は不可能です。これを改善するには鈑金塗装を要します。

リペアの工程でここまでではなく、あえてわざと出し過ぎ気味にしてリペアする事は度々あります。

しかし、この状態は明らかにやり過ぎ、失敗のレベルです。

今回はディーラー様からのご依頼で「多分リペアは無理だろけどダメ元で」とのお話で預って頂いたものでした。

当日に行くまで一度も見ていなかったので、一目で塗装が割れる、もしくはこの状態になる事は分かりました。

その事をディーラー様に伝え、一度お客様にご相談して頂くようにお願いしました。

結果、出来る限りで良いので「リペアしてくれ」と言うお返事でした。

とはいえ、綺麗に、そこに凹みがあった事が分からない様にリペアする事が、デントリペアの最大の課題なので、当初は写真の様な状態にならない様にリペアするつもりでした。

しかしリペアしていくにつれ、プレスライン上の凹みが深い上に、硬くやはりどうしようもありません。

お客様が塗装割れは気にしないので、「とにかく凹みが目立たなくなれば」との要望だったので仕方なくアウティーになる事を承知で凹みを出す事にしました。

出来る限り塗装は割らない様にしましたので割れてはいませんが、アウティーだらけの状態に。

しかし、凹みはかなり、と言うかほぼ直っていたので、OKの結果が。この状態を良しとするか、悪しとするかはお客様次第です。

ダメ元でお受けした仕事でしたし、実際もう少し直らないと思っていたので、リペア前の写真は撮っていませんでした。(リペア前は凹みは、正面から見てもハッキリ分かり、凹みの上下にも、かなり張れ上がりがありました。)

当店で、お客様に説明する時にブツブツの状態になるかもという事がありますが、その例として見て頂ければと思います。

ただし、今回の例はあくまでも、特殊な例です。ここまでになる位なら鈑金塗装をお勧めしていますので、後はお客様次第です。

通常黙って「これが仕上りです」とお支払をお願いする事はありませんのでご安心下さい!!

 

 

 


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